ヘルメットの雰囲気を変えたいときや、傷のリペアなど、完全無欠に美しく仕上げるカスタムといえば、リペイントですね(*’ω’*)!
▼カスタムペイントジェットのおすすめ|GreasyKids▼
とはいえ、ヘルメットペイントはそれなりにお金も時間もかかります。
お手軽さだけでいうと、デカールやステッカーという手もありますが、ヘルメットカスタムというからには、がらりと雰囲気変えたいです。
となると、あれしかないですね(*’ω’*)!
素人でも簡単にできて、失敗しても懐痛まない!
- ズバリ、自作「カッティングシート」カスタム(*’ω’*)!
実は、ちょうど(!?)モノトーンのヘルメット買ったんです。
▼なかなかいいぞ!SHOEI EX-ZERO (*’ω’*)!
https://bc-harley.net/helmet-shoei-ex-zero-8056.html
正直に言うとですね、買うときから、ぼんやりと計画していました。
えぇ、購入したら速攻で、カッティングシートをつかったヘルメットカスタムやってみたかったんです(*’ω’*)!
▼そしてできたのがこちら
※手垢…スマソ(*’ω’*)!
▼ちょっとイイ感じの商用写真風に仕立てたのはこちら
もう少しいろいろと構想してみたものの、シンプルにシルバーラインと、ちょっと手の込んだネコのシルエットカッティングで仕上げました(*’ω’*)!
生まれて初めてのカットと施工でしたが、気に入りました。
掛かった 経費・コストは次の通り
【経費やコスト】
- 材料費:約1,600円(別途、ツール類が約2,500円)
- 作業時間:約2時間(構想から制作まで)
上記コストに、楽しさ・難易度・満足度を天秤に載せてみたところ。
しばらくは剥がすつもりもない満足な仕上がりですが、それなりに重ねた失敗と、作業のコツを交え、カッティングシートの方法について解説していきます。
これから「カッティングシートを使ったヘルメットカスタムやってみようかな」と考えていたみなさん。
ぜひ、参考にしてください(*’ω’*)!
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ラッピングシートorカッティングシート 特徴と選択
カッティングシートでヘルメットのイメージを変えようと思っているみなさんの中には、「ラッピングシートでやるべきか」と迷っているひともいるのではありませんか?
ラッピングシートとは、文字通り包む(ラップ)ように貼れる、とても伸びのよいシートです。
▼こういったかっこいい既製品もあります。
伸びる力と分厚さはカッティングシートの比ではなく、車のような広い面ですら、しわもなく綺麗に貼りやすいのが特徴です。
しかも表面の強度もあります(*’ω’*)!
▼痛デカールは有名ですが、無地やカーボン調のアイテムも一般販売されています(*’ω’*)。
▼参考:LDH |カーラッピング講習 より
一見、万能なカスタムシートのように見えますが、やっぱりメリット・デメリットはあります。
ラッピングシートの特徴と使いどころ
ラッピングシートの特徴は次の通りです。
- 熱で伸びる
- 生地が厚い
- 質感がある
- 耐衝撃性に優れる
- 熱で伸ばして⇔縮めてを繰り返しながら覆っていく施行方法
- 高価
すごく伸びるので、広い面でも継ぎ目のない1枚もので施行することができます。
また、カラープリンターとの相性もいいので、ど派手な痛車のように、複雑なペイントでも簡単に作ることができます。
【デメリット】
ヘルメットのような凹凸が激しいものにも有利ですが、きれいな一枚ものでラップ施行しようとすると、それなりに技術が要ります。
また、広い面を覆う施行ではなく、ステッカーのような小さい面積へ貼るだけの場合には、場所によっては熱で縮む可能性があります。
なにより目立つのは、価格がカッティングシートの数倍という点ですね(*’ω’*)!
カッティングシートの特徴と使いどころ
- 熱膨張はそれほどない
- 生地が薄い
- 形状が変化しにくい
- カットしてから貼る施工方法
- 安価
【デメリット】
広い面積への施工は難しいです。
カッティングシートでも、ボンネット一枚を覆うような施行はできますが、伸び率の少ないカッティングシートでは、相当な技術が必要です。
生地も薄いため、石はねなどで傷もつきやすく、はがれやすいです。
触った質感は、つるんとしたいかにもシールといった質感です。
今回カッティングシートを採用した理由
今回、ジーナ採用したのは、カッティングシートです(*’ω’*)!
ラッピングシートも検討しましたが、次の理由でラッピングシートに決めました。
【ヘルメット用シートとして、カッティングシートを選んだ理由】
- 今回はプリントではなく「くり抜きタイプ」のデザインのため、細いパーツが多い
- カットして貼るだけの方が、初心者には楽そう
- 安い
いろいろシュミレーションしてみましたが、今回カッティングシートを選んだ最大の理由は、くり抜き型のデザインにしたからです(*’ω’*)。
ラッピングシートは、一枚もののプリントシートを貼るときには、ヘルメットのような激しい凹凸があっても得意だと思います。
ですが、くり抜かれた細かいシートだと施行どころではなくなるだろうことが、容易に想像できます。
ラッピングシートで細いパーツを思い通りに施工するのは、間違いなく鬼レベルの技術ですね(*’ω’*)。
初めてのカッティングですし、安価で、施工方法も難しくなさそう(事前にカットして、ゆっくり貼り付ければいい)なものにしたかったというのも大きいです。
カッティングシート デザインの作成方法
今回、ジーナがデザインしたのは次の3点です。
【カッティングデザインの素案】
- ライン
- ネコ
- GNAのロゴ
①ラインとは、ただの線です。
定規で幅を測り、直線にカットすればよいだけなので楽ちんです(*’ω’*)。
②と③は、ちょっとした加工を施して、台紙としてをプリントアウトしました。
ぼくは画像編集ソフトを持っていますので、手間はほとんどかかっていません。
フォトディレクターという画像編集ソフトを使って、明暗差で次のようなシルエット画像を抜き取りました。
▼左の画像から右のシルエットを抜き取りました。
難しいことは一切しておらず、領域選択ツールのマジックワンドを使って、明暗差で明るいところをちまちまと切り取り、2色だけのシルエット画像をつくりました。
時間にして5分(*’ω’*)!
▼使ったのは、フォトディレクターというこちらのソフトです(*’ω’*)。無料のペイントソフトなどを使うと、同じ手法でもべらぼうに手間がかかります。
同じくフォトディレクターというソフトを使い、GとNとAを適当に組み合わせました。
旧いフォロワーさんはご存知かもしれませんが、ジーナの頭文字(Gaka Neko Art=GNA)です。
こちらも、時間にしておおよそ5分(*’ω’*)。
ジーナのネコアイコンにちなんで、ちょっと猫耳っぽいものをつけてみましたよ(*’ω’*)!
▼猫耳好きですか?いや、嫌いな人っていないですよね(*’ω’*)!
これはワードなどのテキストソフトを拡大すればよいので、画像編集ソフトまではいりません(*’ω’*)!
②と③は、プリンターで試し刷りをして、ヘルメットと現物合わせしながら実寸大のプリントアウトを行って台紙を作りました(*’ω’*)!
▼完成したカッティング用の台紙
※①はただの1cm幅でカットするだけなので台紙不要。
ネコのシルエットは、若干細かすぎるような気もしますが、最初から100%完璧にやろうとしないのが、楽しむコツです(*’ω’*)!
カッティングシート 施行に必要な道具・材料
実際にカッティングを行う前に、必要な道具を確認しておきます。
カッティングのための必須ツール
カッティングに必要なのは、次の通りです。
【カッティング3種の神器】
- カッティングマット
- アートナイフ(カッター)
- セロテープ
①カッティングマット
マットまではいるか?と正直思いましたが、マットはあったほうが断然良かったです。
載せた紙がずれにくいのと、カッターが貫通してもすごく滑りがよいので、買ってよかったなと思いました。
説明書には、刃の持ちもよいと書いてあります。
確かに、一度も刃を交換しなくて最後までいけました(*’ω’*)!
②アートナイフ(カッター)
普通のカッターでいいのでは?とは流石に思いませんでした(*’ω’*)!
実際、アートナイフを買って断然よかったです。
曲線の処理や、細かいカットは、普通のカッターではまず無理です。
そして、握れば一瞬で分かります。
替え刃も付属するので、アートナイフだけ買えば、しばらくは持ちます(*’ω’*)!
③セロテープ
これは何でもいいですね。
100円均一のもので充分です。
◎総額
全部新規で買っても、約2,500円 (*’ω’*)!
材料
必要な材料は次の通りです。
【今回買った素材】
- カッティングシート
- 転写シート
①カッティングシート
無地のシートです。
ぼくはシルバーのみを頼みました。
下手をすると送料の方が高くなります(*’ω’*)!
②転写シート
アプリケーションシートとも言います。
透明なシートになっています。
切り抜いたシールの上に被せるように貼ると、形を崩さないように、切り抜いたシールをはぎ取ることができるシートです。
▼こんな感じで転写シートにシール部分のみを貼り付けることができます。
細かい切り抜きがある場合、これがないとかなり面倒です。
◎総額、1,600円程度ですね(*’ω’*)!
カッティングシート カット方法・ポイント・注意点
カット手順は次の通りです。
【カッティング手順】
- カッティングシートの上に台紙を置き、台紙がずれないように、テープでしっかり留める
- 内側からくり抜く
- 最後に輪郭を切り抜く
- 転写シートにカットしたシートを転写してはぎ取る
カッティングシートの上に台紙を置いて、台紙ごとカッティングシートを切り取っていく作業です。
基本的には焦らず、力を抜いてゆっくりやればよいです。
今回、やってみてコツかな?と思った点を以下にまとめます。
- 【台紙は、テープなどでしっかり留める】
1mmも動かないくらい留めるでちょうどいいです。
- 【カットする方向を変えるときは、台紙をくるくる回す】
カッターの角度を変えてカットしたくなりますが、カッターを押さえる手は、引く以外は不動の方が、効率よいですし綺麗にカットできます。
台紙の方をくるくる動かした方が、はるかに作業がしやすいことに、後半で気づきました(*’ω’*)!
- 【力は入れ過ぎない】
理由は3つあります。
①カッターは思いのほかよく切れる
②カッティングシートはとにかく薄い
③下地までくり抜くと、パーツが行方不明になる
※このサンプルでいうと目など
- 【転写シートを使う前に、余剰なシートは剥離しておく】
きちんと切り取れてないい場合、塗装面に貼ってからカットしなければいけなくなるので、リスキー。
また、カット漏れもチェックできるので、余剰シートを剥離しながら作業をするめるのがおすすめ
これらの注意点も踏まえながら、次の動画を見るのがおすすめです(*’ω’*)!
カッティング作業タイムラプス動画 ぷち解説付き
タイムラプス動画なので、作業展開は早めですが、雰囲気はわかると思います(*’ω’*)!
▼約1分で視聴できます(*’ω’*)
▼む…?こんな風に動画編集してみたい!ですと(*’ω’*)?こちらをどうぞ
▼超リーズナブル×高性能ソフト×初心者向けなのは、MOVAVIというソフトです(*’ω’*)。理由が知りたいひとはこちらもどうぞ。
ヘルメットにカッティングシート 貼り方・注意点
曲面へのデカール・シールの貼り方で有名なのは、水張りとドライヤーを使う方法です。
【シールを貼るオーソドックスな方法】
- 水張り
中性洗剤をほんのちょっと混ぜた水をシールとヘルメットに霧吹きして貼る方法
- ドライヤーで温める
熱で伸ばしながら貼る方法
ですが、今回はどちらも使いません。
理由は、切り抜き後のパーツが細いからです(*’ω’*)。
細いパーツは、濡らしたり、温風を当てると、簡単に飛んで行ったり余計なところにくっついてしまうからです。
施行効率が悪くなるだけので、今回は転写シールに丁寧に張り付けて、ゆっくりと中央からしわを伸ばすように広げていくだけのシンプル作業に徹しました。
あと、EX-ZERO(ぼくのヘルメット)は、とってもグラマラスな体型をしているので、ラッピングシートでもない限り、しわ無しで貼るのはまず無理と判断しました。
苦肉の策として、少しでもしわにならずに貼りやすくなるよう、4か所に切れ込みを入れました。
この4か所のラインが重なるのは致し方なしです(*’ω’*)。
【貼ってみて感じた注意点】
- ライン(線の)パーツ:やや引っ張り気味で貼る(過ぎるとちぎれます)
- 細いパーツが多いシート:転写シールを使うのは必須
- グラマラスすぎる箇所へ貼付け:予め、カット・重ね貼りは致し方なしで施工する
▼完全に目論見はずれました(*’ω’*)▼
貼付け面積が広いパーツよりも、貼付け面積が狭いパーツ(細いパーツ)の方が、伸び縮みの影響を受けにくく、貼り付け難易度は低いのでは?と思っていましたが、正直見込み違いでした。
- パーツが細いと、どのみち貼り辛い(*’ω’*)!
※よく見ると、皺・重ねた部分・カッティングの「キワ」の毛羽立ちが視認できます。
※カッティングの甘さはなくもないですが、皺もなく綺麗に貼れています。
こうやって見ると、EX-ZEROのグラマラス体型のエグさがよくわかりますね(*’ω’*)!
※皺もカッティングの甘さもありません。綺麗に貼れています。
ネコのパーツは細かい切り抜きが多かったので、カッティング技術の未熟さが「切り口のキワ」にちらちら見えますね。
ようは、切り口がけば立っている(*’ω’*)!
また、重ねた部分の立体感も、見る人が見ればすぐにわかりますね。
- ただ、ぱっと見では、手作り感もそれほどなく、結構綺麗ですよ。
自画自賛(*’ω’*)!
カッティングシート自体も、光の当たり具合でグレーに見えたり、シルバーに見えるので、インパクトもあってかっこいいのです。
▼改めて自画自賛(*’ω’*)!
いつでも綺麗に元通りに戻せる激安シールカスタムですし、台紙もやり方もばっちり理解したので、次はもっとクオリティ高いものが作れるでしょう(*’ω’*)!
ヘルメットにカッティングシート 施行後の反省・注意点
施行をざっくり振り返ってみて、こうやった方がよかったなと思う点を2つ残しておきます。
本日こちらをご覧のみなさんは、同じ失敗を踏まないようにしてください(*’ω’*)!
【中心線を引いておく】
少なくとも、真上と側面には、垂直線と水平線は引いておくとよいです(*’ω’*)!
お気づきかもしれませんが、ぼくの貼付け位置はズレていますし、歪んでいます(*’ω’*)!
垂直と水平がばちっととれていると、それだけで綺麗に決まって、プロっぽさが増します。
最低限やっとくべきだったな。と、思いました。
【シートを置く場所にもアタリを書き込んでおく】
水平線・垂直線と同じ理由ですが、目視と勘でやると素人は高確率でずれます。
ピタッと狙った位置に貼りたければ、最初から位置を書き込んでおくのが絶対に正解です。
▼実は、何気に中心線からずれています(*’ω’*)!
そして、中央の2本のラインも実はゆがんだりずれたりしています(*’ω’*)!
まとめ
カッティングシートを使ったシールの自作はとにかく自由です。
個人で使う分には、図案のコピペでも大きく問題になることはないでしょう。
何より、経費がとても安いです。
カッティング好きなひとなら、毎週貼りかえるのも現実的に難しくはないほどの手軽感があります。
そして、素人が楽しむコツはズバリこれですね。
- 完璧を求めない(*’ω’*)!
カッティングシートはほとんど伸びないのかと思っていましたが、ぼくが思っていたよりは随分と伸びました。
切り口の毛羽立ちももっと目立つのかと思いましたが、実物はそれほど目立ちません。
【特にラインを使ったデザインは超おすすめ】
- カットも貼るのも簡単ですし、印象は劇的に変わります。
- 凝ったイラストをカッティングするよりも、明らかにクールで効果的です(*’ω’*)!
ちなみに、今回カッティングシートを施行してて思いましたが、オリジナルのステッカーやヘルメットペイントをデザインしたい人にこそ、一度はカッティングシートでサンプルを作ってみてほしい(*’ω’*)。
作る過程で業者発注用のデータもできて、一石二鳥です。
【オリジナルペイント・ステッカー作りをしたいひとへのおすすめ】
- カッティングシートで制作してみると、上質な試作品ができる
- カッティング時に原寸の台紙を作るので、台紙データが発注時の正確無比な図面になる
ジーナのヘルメットは、この完成度でも満足していますから、しばらく剥がす予定はありません。
ですが、近いうちに、このデータを使って、オリジナルのラップシールを発注したいと思います(*’ω’*)!
ヘルメットの印象をがらりと変える、超リーズナブルで簡単なカッティングシートカスタムは以上です。
興味のある方は、ぜひ気軽に挑戦してください。
意外と(?)カッティングそのものも楽しいですし、結果は想像以上に綺麗になると思います(*’ω’*)!
失敗してもかかった材料費は数百円です。
思う存分楽しんでください。
それでは☆