プレハブに表記されている「床付きタイプ」・「土間タイプ」は、プレハブを設置する基礎(土台)の違いです。
それぞれ、メリット・デメリット・費用が異なります。
どちらでも自由に選べますが、建地の状況によっては何らかの基礎工事が必要な事もあります。
特に柔らかい地盤に建てる際には、業者の方と相談してみるのがおすすめですよ。
本記事では、プレハブ バイクガレージの、床付きタイプ・土間タイプの違いや特徴などを、図解を交えて紹介していきます。
購入を検討していた方は、よろしければ参考にしてください。
プレハブ バイクガレージ 床付きタイプとは
床付きタイプとは、ガレージ本体に床が付いたガレージです。
床があるため、強固な基礎は不要で、コンクリートブロック(点)の上に乗せるだけの簡易建設が可能です。
\床付きタイプの基礎 図解/
なお、ガレージを地面に直置きしてしまうと、地面からの湿気であっという間にガレージは錆びますので、地面直置きは厳禁です。
設置が簡単な建築物ということで、転倒防止や防湿対策といった補強が必要というデメリットと、固定資産になり難いといったメリットを持ちます。
【床付きタイプ ガレージ メリット・デメリット】
メリット | デメリット |
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本体価格は土間タイプより高額ですが、施工費等は安いです。
プレハブ バイクガレージ 土間タイプとは
土間タイプとは、ガレージ本体に床材のないガレージです。
床とプレハブ底面に強固なコンクリート基礎を作るのが必須で、コンクリートブロックを積み上げただけの簡易基礎の上には建てられません。
\土間タイプの基礎 図解/
なお、コンクリートを防水素材と思っている方がいますが、それは誤解です。
構造上、コンクリートには微細な継ぎ目やヒビの発生は避けられません。
そして、一度生じた微細なスキマからは、当たり前の様に浸水します。
土間基礎工事を行う場合は、防水処理も併せて行うのがおすすめです。
【コンクリート基礎の防水対策&処理】
- 盛り土などで水はけを良くする。
- ガレージ内に水が溜まらないよう、勾配を付ける。
- 防水コンクリートを使う。
- 防水シートを基礎下に敷く。
- 防水塗料を塗る。
- ‥‥etc。
思うに、ガレージオーナーの悩みの半分以上は、湿気によるものです。
後々面倒な対策をしなくて良いように、建築当初からきちんと対策しておくのがおすすめですよ。
土間タイプは、強固な建築基礎の上に建てるため、地震や台風の耐久度が格段に上がるのも魅力ですね。
また、段差もないため、シームレスに出入りできるのも土間タイプならではです。
【土間タイプ ガレージ メリット・デメリット】
メリット | デメリット |
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本体価格は床付きタイプより安いですが、基礎施工費等は高額です。
床付きタイプ・土間タイプ 比較
床付きタイプと土間タイプを比較したのが次の表です。
【床付きタイプ・土間タイプ 項目別 比較一覧】
項目 | 床付きタイプ | 土間タイプ |
段差 | ◎:約15cm | × |
固定資産税 | ×(課税対象になる場合もある) | ◎(数千円/年 程度) |
建築確認申請 |
新築or増築・指定地域・床面積…といった建地の状況次第。 https://garage-gna.com/garage-build-tax-668.html |
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耐転倒・耐震性能 | △(補助アンカー推奨) | ◎ |
本体価格 | 19万~32万 | 15万~21万 |
基礎工事の有無・価格 | ×:0万 | ◎:8万~15万 |
組立費用 | 1万~3万 | |
総工費 | 22万~35万 | 26万~39万 |
【プレハブ バイクガレージ 価格について】
❶ プレハブ本体のみだと、床付きタイプの方が安い
土間タイプと比べ、約1.2倍(+4万円)~約1.5倍(+11万円)程の金額差があります。
➋ 土間タイプには、別途 基礎工事費用が必要
土間タイプには、別途基礎工事費用として、8万~15万円程度必要です。
❶+➋ ガレージ本体+施工費 合計
総工費で考えると、どちらのタイプを選んでも、金額に大きな差はない。
床付きタイプ・土間タイプ 選び方
床付き・土間タイプは、総工費はあまり変わらないため、費用以外で選ぶのポイントです。
【床付きタイプがおすすめの方】
- 固定資産にしたくない!
- ガレージを移動する可能性がある!
- 自分で建てたい!
【土間タイプがおすすめの方】
- 地盤が柔らかい!
- 強風地域!
- 出入口の段差が怖い!
- 超重量級バイク&グッズを収納したい!
ガレージタイプに迷ったら、プロによる無料相談&見積もりするのがおすすめですよ。
まとめ
サイズの小さいバイクガレージだと、設置が簡単な床付きタイプを購入する方が多い印象ですね。
固定資産にもなり辛い(非課税)ため、購入ハードルが低いのも人気の理由です。
一方、土間タイプは、土地への定着力が強固なので、不安定な地盤や強風地域の方には、絶大の安心感です。
結局、どちらを選んでも大きく失敗はしませんが、わたしは床下の湿気対策が取りやすい、床付きタイプの方がおすすめです。
女性や背の低い方など、段差が気になる方もいると思いますが、段差はあまり気にしなくて良いカナ。と思います。
以上、プレハブの床付きタイプor土間タイプの特徴と比較でした。
ぜひ、素敵なガレージライフをスタートしてください。