webでヘルメットリサーチしていると、かっこよくて、お値段もリーズナブルなヘルメットに限って、「観賞用」とか「公道では乗れません」との注意書き!?
欲しい気持ちはあるんだけども、「買ってよいものか?」と不安に思った事はありませんか?
もし、そういった表記のヘルメットを見かけたら、ひとまずは買うのは控えましょう(*’ω’*)。
理由は次の通りです。
- あらゆる品質の保証がされていないからです(*’ω’*)!
ただ、web通販でも雑誌でも、「お断り」があるうえで平然と売られている商品です。
なんとなく、購入者の自由意思に委ねられているような感じもあって、気持ち悪くありませんか?
気持ち悪い表記には、当然理由があります。
それは次の3点が絡み合って起こっています。
【購入者の意思にゆだねるような販売表記になる3つの理由】
- 法律上の制約
- 販売上の制約
- 事故の時に保証不可の可能性
ちなみに
- 販売するショップは違法なことはしていません。
- 購入する側も、悪意や法に触れることはおそらくしていません。
- そして、事故など起こった時には割と大変なことになるかもしれません。
この問題は、3つの理由を個別に理解していかないと、いつまでも意味が分かりません(*’ω’*)!
この気持ち悪い「装飾用・観賞用・公道不可」の真実と裏事情を紐解いていきたいと思います。
興味のある方は、しばしお付き合いくださいませ(*’ω’*)!
▼ぼくはネット通販が好きです。ヘルメットもweb以外でかったことありません(*’ω’*)!
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バイク用ヘルメットの道路交通法上の真実と裏事情
今更(?)ですけど、バイクで公道に出るときに、ヘルメットを着用しないのは違反ですね。
この「ノーヘルNG」については、誰でもご存知でしょう。
では、どんな品質や性能のヘルメットがよくて、どんなヘルメットが駄目なのか、みなさんご存知でしょうか?
ということで、法律の根拠は法律の中で見つけるしかありません。
該当するのは、道路交通法施行規則の「第九条の五」です。
第九条の五 法第七十一条の四第一項及び第二項の乗車用ヘルメットの基準は、次の各号に定めるとおりとする。一 左右、上下の視野が十分とれること。二 風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること。三 著しく聴力を損ねない構造であること。四 衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること。五 衝撃により容易に脱げないように固定できるあごひもを有すること。六 重量が二キログラム以下であること。七 人体を傷つけるおそれがある構造でないこと。
引用:e-gov 道路交通法施行規則
- 分かりにくいことこの上ないですが、原文を見る限り、次のことが分かります。
排気量によってヘルメットを変える必要性はない
▼こういった「125cc以下」と表示されたヘルメットでも特に問題ありません(*’ω’*)!
※ただし、125cc以上のバイク利用の場合は、SG規格の補償対象外となります。
- では、自転車用のヘルメットはどうでしょうか?
▼こういった通気性のよいロードサイクル用のヘルメットも使えそうですが・・・?
これは明らかにNGです。
なぜなら、耐貫通性を有していないからです。
四 衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること。
※通気性重視のたくさんの穴があるので、「貫通性能を有さない=適さない」ということになります。
- 全体的に見てみると、道路交通法における衝撃吸収性や耐貫通性の見解は次の通りです。
厳密な規格・仕様を定義していない
なおさら、「観賞用ヘルメットが公道を走れない理由」の謎が深まりませんか(*’ω’*)?
【道路交通法におけるバイク用ヘルメットの要件】
- 排気量による性能の取り決めはない
- 穴のたくさん空いた自転車用ヘルメットは適さない
- 衝撃吸収性や耐貫通性に厳密な規格は定めていない
※わかりやすく争点になり易そうなところだけ抜粋(*’ω’*)!
形状や材質を見る限り、「装飾用・観賞用・公道不可」とかかれたヘルメットは、道路交通法には、ほぼ抵触しないように見えます。
であれば、何が問題で「装飾用・観賞用・公道不可」と表記しないといけないのでしょう(*’ω’*)?
違う角度でもこの問題を見ていく必要がありますね。
【道路交通法上の真実】
道路交通法では、「装飾用・観賞用・公道不可」として販売されているバイク用ヘルメット製品に対して、細かく規制することは難しい。
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バイク用ヘルメットの販売上の真実と裏事情
続いて、「ヘルメットを販売する法律」の側面からも見ていきましょう(*’ω’*)!
バイク用のヘルメットは、乗車時に着用が義務付けられていることからもわかるように、「消費者の生命に直結する重要な製品」という位置づけになっています。
消費者の命に係わる重要な製品には、「国による消費生活用製品の安全規則(PSCマーク制度)」という規則・規格が適用されることになります。
ちょっと日本語が難しいですが、以下が原文です。
▼経済産業省HP
■ 国による消費生活用製品の安全規則(PSCマーク制度)
消費生活用製品の中で、消費者の生命・身体に対して特に危害を及ぼすおそれが多い製品については、国の定めた技術上の基準に適合した旨のPSCマークがないと販売できず、マークのない危険な製品が市中に出回った時は、国は製造事業者等に回収等の措置を命ずることができます。これらの規制対象品目は、自己確認が義務付けられている特定製品とその中でさらに第三者機関の検査が義務付けられている特別特定製品があります。
引用元:https://www.meti.go.jp/product_safety/consumer/system/01.html
- 国による消費生活用製品の安全規則には、バイク用ヘルメット以外にもこんなものがあります(*’ω’*)
登山用ロープ/石油給湯機/石油ふろがま/バイク用ヘルメット/石油ストーブ/携帯用レーザー応用装置/浴槽用温水循環器/乳幼児用ベッド/ライター/圧力なべ及び圧力がま/携帯用レーザー応用装置
※謎なアイテムもありますね(*’ω’*)!
▼規格に適合した製品には以下のシールが貼られます▼
つまり、日本国内でヘルメットとして認められたものには、すべてPSCのシールが貼られています。
そして、PSCシールが貼られていない製品は、日本国内ではヘルメットとして認められず、販売もできません。
なんとなくわかってきましたか(*’ω’*)?
つまり、次の解釈の元、販売を可能としています。
【「装飾用・観賞用・公道不可」ヘルメットの3段解釈】
- バイク用ヘルメットとして日本国内で販売したければ、PSCマークを取得しなくてはいけない。
- PSCマークを取得していないヘルメットは、【バイク用ヘルメットとして】販売してはいけない。
- PSCマークを取得していないヘルメットでも、「装飾用・観賞用・公道不可」と表記=バイク用ヘルメットではない製品としてなら販売は可能。
ほの暗い辻褄合わせです。
ですが、消費者のニーズや、本当にいいものを安く提供したいというショップの意向があるのも事実なんですよね(*’ω’*)。
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「装飾用・観賞用・公道不可」で販売したい裏事情
実は、ヘルメットの安全規格というのは、実は国によって異なります。
▼お時間あれば、海外の安全規格についても紹介していいるこちらもどうぞ
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日本には日本の規格を取得する必要がありますし、アメリカならアメリカの、ヨーロッパならヨーロッパの規格をクリアする必要があります。
【例えば】
- DOT規格
DOTというのはアメリカで言うところのPSC規格(国の安全規格)です。
しかし、日本のPSCマークを取得していないヘルメットだと、日本国内では【バイク用ヘルメットとしては】販売してはいけません。 - SNELL規格
SNELLという規格も、アメリカの民間団体が定める世界的にも有名な安全規格です。
しかし、日本のPSCマークを取得していないヘルメットだと、日本国内では【バイク用ヘルメットとしては】販売してはいけません。
日本で運転できる免許証を持っているからといって、どの国でも運転していいかというとそうではありませんよね。
国際免許証を発行してもらわないと、国外で運転してはいけません(*’ω’*)!
- 世界でどれだけ評価が高く、質のよい規格を取得していたとしても、日本国内でバイク用ヘルメットとしての販売をしたい時には、PSCマークの取得が必須です。
そして、マークの取得はショップが申し込むものではなく、(基本的には)メーカーが取得します。
ショップや消費者が「これDOT・SNELL規格で安全性能ばっちしだし、かっこいいじゃん!これ欲しい!!」となっても、メーカーがPSCを取得してない場合、日本ではヘルメットとしての販売はできないんです。
ただし、実質的な安全規格をクリアした製品を購入する場合にも、注意が必要です。
特にweb販売で、かつ母体がはっきりしない個人輸入やショップの場合は、SNELLなどの海外で権威ある規格を謳っていても、スーパーコピーや偽物の場合もあります。
海外限定販売の場合や、日本販売までに時間がかかる場合、メーカーが日本展開を考えていない場合など、ユーザーがどうしてもアイテムを購入したければ、個人輸入や並行輸入業者に頼るしかありません。
他人様にはおすすめしませんが、どうしても欲しい商品があるとき、ぼく自身は個人輸入や業者さんにお願いすることがあります(*’ω’*)。
その時には次の点を注意しています。
【個人輸入や並行輸入業者から商品を購入する時の注意点】
- メーカーから販売されているモデルかどうかをオフィシャルサイトで確認
- 値段が著しく高い・安いなど、乖離が激しくないかをオフィシャルサイトやイーベイで確認
並行輸入しているwebのショップは結構怪しいところが多いです。
特に、安くて独特のデザインを販売しているところは要注意です。
ジーナは英語などは読めませんが、頑張ります(*’ω’*)!
- 「観賞用」や「公道では利用できない」と注意書きされたヘルメットの中には、本質的に安全性能の高いヘルメットもある(*’ω’*)!
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PSCマークがないヘルメットを使った時の真実と裏事情
PSCマークがないヘルメットを使ったとて、外観上明らかに適さないと判断できるモノでなければ、道路交通法的に問題になることはまずありません。
事実、ロードバイク用ヘルメットや、工事現場で使っているようなヘルメットでない限り、お巡りさんから呼び止められたり捕まることはほぼ「ない」でしょう。
ただし、PSCマークがないヘルメットを使うと、重大な不利益を生じる可能性がありますが、お気づきでしょうか?
事故に遭った時、PSCマークなしのヘルメットを着用して、頭部に重大な損害を受けたとしたら、正当な賠償が支払われない可能性があります。
つまり「ノーヘル扱い」ということですね。
なぜなら、道路交通法上は問題ないように見えるヘルメットでも、製品は国が認めた「バイク用のヘルメット」という製品ではないからです。
もし事故にあって、ヘルメットの強度が低いために頭が割れたからと言っても、販売元に抗議しても無駄です。
なぜなら、「観賞用」であり、「公道では使えない」と謳っていたはずだからです。
場合によっては、ヘルメット未装着者と同等の対応をとられる可能性があります。
具体的には、ヘルメット未装着を理由とした損害の拡大があった場合は、怪我した本人の過失割合が大きくなる仕組みです。
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重大な損害を受けたのに、保険が出ないばかりではありません。
怪我した当人が、賠償しなければいけないケースがあるという事なんです。
むごいですか?
でも、あなたが被ってたのはバイク用のヘルメットじゃないですよね(*’ω’*)?
以上、「観賞用」・「公道のれません」ヘルメットの購入はおすすめできません。
そして、購入するとしたら、もしもの事故で賠償可能性を踏まえても、自己責任となります。
【観賞用・公道不可ヘルメットを使うとこうなる】
- 「観賞用」・「公道のれません」ヘルメットは、使っても捕まることはほとんどない
- 万一事故に遭った時に、頭部への重大な損傷があっても補償してもらえないばかりか、逆に自分の過失が高くなる場合もある
https://bc-harley.net/insurance-summary-6157.html
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補足:JISとSGマークと事故時の補償について
125cc表示のところで少し触れたSGマークとJISについて補足しておきます。
基本的に、バイクのヘルメットとしての利用や販売については、PSCマークの取得だけを注意すればよいです。
そうすると、PSCのシールと一緒に見え隠れしている「JIS」と「SG」マークってなんぞや?と思ってしまいますよね。
JISは日本工業規格の略称で、工業製品における国家基準をチェックしています。
ヘルメットに書いてある「~125cc」などの、排気量制限を明記しているのは、JISの規格なんですよね。
そして、SGマークは製品安全協会が定めた、安全な製品の証明です。
以下、製品安全協会のFAQから抜粋しました。
SGマークは当協会が定めた安全基準に適合していることを当協会が認証したことを示したマークです。また、SGマーク付き製品に万が一欠陥があって、人身損害が発生して、欠陥と人身損害の間に因果関係があると認められる場合には、最高一億円までの賠償措置を講じます。詳細はコチラをご覧ください。
製品安全協会オフィシャル:https://www.sg-mark.org/
SGマーク製品は、製品不良による人身損害が発生してしまった場合に補償してくれるんです。
しかも、最高1億円(*’ω’*)!
※ヘルメットは消耗品につき、3年の期限付きです。
SGマークの補償は、前述のJIS規格とセットでの補償となります。
JIS規格で「~125cc」と表示されている場合、SG補償の対応範囲は、利用想定の「~125cc」のバイク乗車時に限られます。
あまり神経質に考えてもしょうがないのかもしれませんが、万一の事故で、製品不良を問える場合、JIS×SGマーク取得の製品が断然安心だということです(*’ω’*)!
- JIS:製品の品質を保証する規格
- SG:製品そのものに過失による人身損害の場合に最高1億円を補償してくれる制度
万一の事故の際、製品の過失に対する保障はJIS×SGマークがあると手厚い
バイク保険一括見積 | 自動車保険一括見積 |
まとめ
結論からいうと、「観賞用・公道利用不可」のヘルメットは、道路交通法的に違反にならない形状の場合では、自己責任ということになります。
実際、「観賞用・公道利用不可」のヘルメットは、かっこよくて安いものも少なくありません。
中には、国内ヘルメットのPSC基準と同等かそれ以上の厳しい規格をクリアしたものもあります(*’ω’*)。
ぼくは可能な限りweb通販派ですし、個人輸入もしますので、次の点を意識し、自己判断で購入するようにしています。
- PSCマーク取得できていない:国家による品質保証がなされない商品である
精巧にできた悪意のあるバッタもんかもしれません。
▼品質には差があるよ・・・という衝撃映像です。
この映像、撮影時期は古いですし、最近の中国製は必ずしも低品質ではありませんが、国を問わず悪質なものは多く出回っています。
観賞用ヘルメットには、こういった規格のものも少なからず混ざっていることは忘れずにおきましょう(*’ω’*)!
以上、「観賞用」とか「公道では乗れません」との注意書きのヘルメットについての、表記理由の真実と裏事情でした。
すこしでも疑問が解消できたら幸いです。
最後に個人的な意見です。
やっぱヘルメットは、AraiかSHOEIといった安心できる国内のヘルメットメーカーから選ぶのが断然いいですしおすすめですよ(*’ω’*)!
理由は長くなるので別の機会に。
▼そして、もしよければこちらの記事もどうぞ
https://bc-harley.net/helmet-size-spec-6731.html
ではでは、かっこよくて後悔しないヘルメットをお選びください(*’ω’*)!
▼ジーナの最新ヘルメット(*’ω’*)!
https://bc-harley.net/helmet-shoei-ex-zero-8056.html
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