プレハブタイプのガレージは、防水性・堅牢性・施工性に優れているものの、インテリアの自由度が致命的に悪いです。
そこでおすすめなのが、ウッドボードを内壁に張り巡らせる内装カスタムです。
【ビジュアルイメージ デイトナガレージでの比較】
イメージとしては、鉄板内壁のBASICから、ウッドパネル内装のBIKE LOGDEへの変更ですね。
ウッドパネルを内壁にすることで、木工用のビスが打ち放題になり、棚もフックもかけ放題です。
つまり、自由なインテリアが簡単に作れるようになります。
初めからウッドパネル付きの BIKE LOGDE タイプを購入するのも手ですが、かなり高いです( ゚Д゚)。
【デイトナガレージ 価格比較】
約6㎡(2m×3m)
BASIC | BIKE LOGDE |
40万円 |
79万円 |
内装充実型 バイクガレージの値段が跳ね上がるのは、フレームの基本設計などが大きく違ってくるためで、内装だけの価格差ではないんですけどね…。
そもそも、ガレージって気密性の悪い屋外施設ですし、ちょっとラフなくらいがちょうどよいです。
ベーシックなプレハブガレージを購入して、ウッドボードを自分で貼る方が遥かに経済的&自由度が高いと思うのですが、いかがでしょう(*’ω’*)?
【内壁カスタム DIY費用】
- 材料費:5万円以下
- 電動工具類の新規購入:3万円以下
諸々込みで、費用は最大でも10万円以下。
見た目良くなって、ガレージ内部の使い勝手は10倍以上(わたし比)!!
プレハブガレージの内壁カスタムに興味をお持ちの方、ぜひチェックしてください。
内壁ウッドボード カスタムプラン 事前シミュレーション
今回のカスタムイメージは、ガレージの内壁全面にウッドボードを組み込むことです。
内壁がウッドになるだけで、インテリアの幅は格段に広がります。
【内壁ウッドボード インテリアの拡張性】
- 工具の壁かけ収納
- 保管パーツの壁掛け収納
- 軽量アイテム用の棚
- 重量アイテム用の棚
- 配線の埋め込み
単に見た目の変化だけを目的としてている場合は、事前に考えることはほとんどありません。
ただし、次のカスタムプランを検討している方は、レイアウトや芯材を仕込む位置を予めシミュレーションしておくのがおすすめです。
【事前にプランニングがおすすめなケース】
カスタム内容 | 検討要素 |
重量パーツ・工具の吊り | 背後に芯材を入れること |
重量アイテムを収納する棚 | |
配線の埋め込み | 配線の這い回しと穴の配置 |
余談ですが、わたしはプレハブガレージの壁に、断熱材はいらないと思っています。
【断熱材について】
エアコンも装備していないプレハブガレージにおいて、壁断熱の効果はほとんど感じられません。
断熱材が有効なのは次のケース&箇所のみです。
- 天井裏
- エアコン装備のガレージの内壁
ちなみに、断熱材は隙間なく敷き詰めないと効果が薄いので、手間と経費は何倍も掛かります。
わたしも当初は壁断熱を仕込んでみましたが、エアコンもないマイガレージでは、ほとんど意味がないと実感し、今や徐々に取り払っています。
内装カスタムのベース 支持フレームを組み込む方法
プレハブガレージの内壁にボードを貼るとき、何をおいても考えるべきは、ボードを打ち付けるための支持フレーム(木材)の組み込み方法です。
支持フレームを組み込む方法は大きく2つ考えられますが、簡単&おすすめなのはパネルを留めているボルトに、支持フレーム(木材)を共締めしていく方法です。
【支持フレーム 2つの制作方法】
どちらにも、メリット・デメリットがあります。
●ガレージ内側に、独立した支持フレームボックスを構築するタイプ
- メリット:強固で密なフレームを構築できる。
- デメリット:技術が必要で、材料も多め。
●ガレージのプレート連結ボルトに、支持フレームを共締めするタイプ
- メリット:簡単で材料も少なめ。
- デメリット:重量級アイテムを支える芯材の位置が限定されるため、適宜ピンポイントで補強が必要。
わたしは、後者の「共締めタイプ」で作りましたので、当サイトも「共締めタイプ」を解説していきます。
ボードに「1mmの隙間だって許せないし、凸凹させたくないっ!」という方は、綺麗に独立したボックスタイプを作れないと、実現は難しいです。
内壁ウッドボードカスタム 必要建材 種類と費用見積
今回の算出ベースとなっているプレハブガレージは、イナバFXN-2234HYで、床面積は約6㎡です。
お察しのとおり(?)、わたしのガレージです。
必要建材の種類と費用
内壁ウッドボードカスタムに必要な建材は、おおむね次の通りです。
【必要建材 見積もり/約6㎡】
建材(mm) | 必要数 | 価格(相場) |
支持フレーム木材(40×30×2100) | 25本 | 12,500円 |
補強用 SPF木材(9×90×2100) | 6本 | 1,600円 |
OSBボード(9×910×1820) | 16枚 | 19,200円 |
ボルト(M6×60) | 100本 | 2,500円 |
ワッシャー(M6) | 100枚 | 1,000円 |
木ネジ(25) | 500本 | 1,500円 |
合計 | 38,300円 |
やや余裕を持って見積もっています。
ちなみに、大物建材(ボード・木材)は、通販で購入するととても高額ですが、ホームセンターで購入すると安い(上表はホームセンター価格)です。
また、ホームセンターでは、軽トラックの無料貸し出しサービスをしているところも多いので、出来るだけ長尺ものを購入したほうが良いですよ。
ホームセンターで貸し出しがない場合や、自由に軽トラック利用したい人には、レンタカーが便利です(*’ω’*)!
ちなみに、軽トラックは、約5,000円/1日 でレンタルできます!
ネジやボルトなどの小物類は、大量購入価格のAmazon等、通販を使った方が安いですね。
●木ネジ 25mm
●ボルト M6×60mm
●平ワッシャー M6
必要建材の採寸と算出 ポイントなど
必要建材の算出ポイントは、壁の面積と共締めできるジョイント箇所の数と形状です。
【内壁面積データ】
壁 | 寸法(mm) |
A | 2950×2100 |
B | 2950×2100 |
C | 2180×2100 |
\ガレージモデル/
ちなみに、OSBボードの一般的な寸法は、910×1820です。
上記を参考に、おおよその必要枚数を割り出してください。
【支持フレーム(木材)データ】
●支持フレームの大きさについて
実際にガレージを採寸してみると、支持フレーム(木材)には、2種類のサイズが必要なことが分かりました。
棚を設置している場合、棚用アタッチメント分の厚みが必要!
各ジョイント部分に必要なフレーム(木材)の奥行きサイズ(壁までの厚み)は次の通り。
- 棚アリのフレームに必要な奥行き:70mm
- 棚ナシのフレームに必要な奥行き:40mm
2種類のフレーム(木材)が必要ですが、30mm×40mmの木材があれば、組み合わせることで、どちらの奥行きでも対応できます。
\組み合わせれば、70mm奥行きの木材が作れる/
よって、必要な支持フレーム(木材)は、30mm×40mmの1種類で事足ります。
●支持フレーム(木材)の必要本数について
基本的に、共締めできるジョイント箇所が、必要本数になります。
※棚アリのB面のみ、2倍の本数が必要です。
壁 | 共締めできる箇所 |
A | 8箇所 |
B | 6箇所(必要本数は12本) |
C | 5箇所 |
ガレージの高さは2100mmです。
ホームセンターでは、垂木という長い木材が丁度良いです。
補強用として、SPF材を計上していますが、無くても問題ありません。
あった方が、継ぎ目に段差ができにくく、綺麗に仕上がります。
【補強用SPF材】
ボードの切れ間付近に支持フレームがないところは、段差ができやすいです。
90mm程度の、幅広木材をジョイント部分に差し込むことで、継ぎ目に段差ができにくくなります。
裏にそえるジョイントパーツなので、みっちりと長さを担保する必要もないのですが、1面に2枚(9×90×2100)ほどあれば十分事足りると思います。
重量級の収納フック・棚を検討している方は、上記をベースに必要な分を追加していくとよいです。
内装ウッドボードカスタム DIYツール 種類と費用
おすすめハンドツール
わたしが使うハンドツール一覧は次のとおり。
中でも、必須はメジャー・鋸ですね。
ツール | アイテム | 補足・説明 |
メジャー |
DIYの基本ツール。 ホームセンター・家具屋など、何かと余所行きでも使うので、おしゃれなものを使い込むのがおすすめ。 |
|
ボールペン | 温度や紙質に関わらず、はっきり・くっきり書くことができる、ボールペンは、常備しておきたい筆記用具です。 | |
ノート |
ちょっとしたメモ、構想図などなど、割と頻繁に使います。 おすすめは、携帯し易いA6判。 |
|
油性マジック |
油性マジックは、素材への線引きに最強です! 素材選ばずくっきりマーキングできるので、常備しておきたいですね。 |
|
スコヤ |
既にカットされた面を起点として、かなり正確な直角や45℃の直線を一瞬で引いてくれる便利グッズ。 使ったことがない人は、目から鱗の便利アイテムですよ。 |
|
鋸 | 正確にカットするなら、電動工具よりも使いやすいですし、保管時のスペースも極小で済みます。 | |
のみ |
切り抜き加工には、ノミが必須です。 大・小3本セットのパッケージなので、大抵の木工加工に使えますよ。 |
|
金づち | のみを打ち付けるのに必要です。 | |
作業台 |
「台なんて…?」と侮るなかれ。 木工加工するなら密かな必需品です。 貫通&カッティング作業が驚くほど楽になるんだ! |
ペンやノートは手持ちの物でも充分ですし、細かいカットが必要なければのみ&金づちも不要です。
おすすめ電動ツール
昔はハンドツールもそれなりに使いましたが、最近は可能な限り電動工具を使います。
だって、安いし、効率が怖ろしくよいし、疲れないし、仕上がりも綺麗だからっ。
ちなみに、購入必須はドリルドライバー&ドリルビットです。
ツール | アイテム | 補足・説明 |
ドリルドライバー |
穴あけ&木ネジ留めには、ドリルドライバ-程度のトルクでも充分です。 このドライバー、比較的軽く、ワンタッチでアジャストできるのも便利です! しかも有線なので、使いたいときに即利用できます。 |
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ドリルビット |
大した拘りはありませんが、今回の作業では、4mm~8mmあたりのドリルを使うので、パッケージされたものがおすすめですね。 |
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丸のこ |
極厚な建材や、相当枚数カットするわけではないので、この大きさがジャストです。 取り回しやすい重量と大きさで、とっても使いやすいです。 しかも、価格もリーズナブル! |
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保護メガネ |
丸のこ使うなら必須です。 切子が尋常じゃないくらい飛び散るので、面倒でも使いましょう。 |
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チップソー |
角材を、あらゆる角度でサクッとカットしてくれる、便利な鋸です。 丸のこは板をカットするのこで、チップソーは、角材をカットする鋸です。 |
角材は手鋸でもそれほど苦労はしませんが、ボードを手鋸でカットするのは相当疲れますから、出来れば丸のこの購入はおすすめしたい。
ホムセンでの仕入れとサイズ微調整 おすすめの持ち物
ホームセンターへ買い出しに行くとき、持ち歩くのをおすすめしたいアイテムが3つあります。
【買い出し時の必需品】
- ノート
- ボールペン
- メジャー
ばっちり計算しても、いざホームセンター(建材屋)に行くと「欲しかった規格の建材がなかった!」なんてことは、意外とあるんですよね。
そんな時は、買える建材で改めて見積もりを作り直すしかないですが、構想・アイデア・採寸・見積もりを記録したノートがあれば、再計算がとても楽です。
DIYする時は、構想段階から一つのノートにメモして持ち歩くのが、何気に失敗しないポイントだったりします。
まとめ
プレハブ内壁のウッドボード化は、比較的簡単にできるのにガレージの快適度が格段に増すっ!?とてもメリットの高いDIYです。
また、OSBボードの壁は、1kg程度のフック掛けにも余裕で耐えるため、壁への魅せる収納を自由にレイアウトできる&幾らでも増やせるので、ガレージ内が驚くほどすっきりします。
ボード自体に強度があるのもメリットです。
例えば、石膏ボードやべニアの壁なら、一発で穴が開くような衝撃でも、1mmも凹みませんし、傷も目立ちません。
OSBボードとガレージの相性、本気で良すぎです。
プレハブガレージの内壁をウッドにする方法と予算については、以上です。
検討中の方、施工時の参考にしていただけたら幸いです。
使い勝手のよいガレージで、メンテも居心地も最高な時間を過ごしてほしい(*’ω’*)☆